国際ディジタル地球年(eGY)・国内委員会ホームページ

 

国際ディジタル地球年(eGY: electronic Geophysical Year)とは

2007-2008年に計画されている国際ディジタル地球年(eGY)は、地球科学分野のデータに関する諸問題、すなわち、データの利用、保存、発掘、人材育成と啓蒙活動に最先端の情報科学技術を活用することを目的としています。eGYは、過去、現在、未来の地球科学データを迅速かつ便利で自由に使えるようにするべくICSU(国際学術会議)などの国際学術機関に認知された活動で、国際的活動の推進と調整を行うための枠組みとなるものです。特に、データの所在と利用情報、データの公開、過去のアナログデータのディジタル化と保存、発展途上国での人材育成、社会への成果還元、ネットワークを活用したデータ交換に重点をおいて活動を行います。

このホームページは、我が国におけるeGY国内委員会の活動を推進するため開設しました。

eGY宣言 (地球科学における情報共有の宣言)

 

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"International Symposium: Fifty Years after IGY - Modern Information Technologies and Earth and Solar Sciences -"のホームページがオープンしました。(2008/03/31) NEW!

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「極域を含む学際的地球科学推進のためのeGYメタ情報システム構築の検討」(国立極地研究所研究集会、第2回)の講演集録をこちらに掲載しました。(2008/01/19)

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「極域を含む学際的地球科学推進のためのeGYメタ情報システム構築の検討」(国立極地研究所研究集会、第2回)が、2008年1月10日(木)に国立極地研究所にて開催されます。プログラムは、こちらをご覧願います。(2007/12/25)

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メタデータ(metadata)に関する資料を集めるページを作成しました。(2007/12/14)

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展示ブースで利用した"Japanese eGY Committee"のポスターをこちらに掲載しました。(2007/06/11)

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「極域を含む学際的地球科学推進のためのeGYメタ情報システム構築の検討」(国立極地研究所研究集会)が、5月18日(金)に国立極地研究所にて開催されます。プログラムは、こちらをご覧願います。(2007/05/07)

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国際地球観測年(IGY, 1957-58)に際し、米国科学アカデミーが製作した教育用映画のシリーズ("Planet Earth")がhttp://lasp.colorado.edu/igy_nas/から公開されました。(注:Adobe Flash Player 9 (無料)などの映画を見るためのソフトがインストールされている必要があります。映画によっては音が小さくて聞き取りにくくなっているものもあります。) (2007/04/23)
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日本学術会議で地球惑星科学委員会国際対応分科会「eGY小委員会」 の設置が承認されました。(2007/01/25)

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北京のCODATA会議(CODATA-20 Beijing, Oct 23-25, 2006)でeGY セッションが設けられています。投稿締め切りは4月17日です。(2006/04/10)

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eGY宣言 (地球科学における情報共有の宣言)の和訳を追加しました。(2006/03/16)

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国内委員会のホームページが仮開設されました。(2006/03/14)

 

  1. eGYの目的と背景

  2. 国内委員会リスト

  3. 日本学術会議・eGY小委員会 委員リスト

  4. 国際的動き

  5. 国内委員会としての活動

  6. 関連する研究会・国際会議等

  7. リンク

    メタデータ(metadata)に関する資料ページ

 


 

eGY宣言 (地球科学における情報共有の宣言)・・・和訳。原文はここを参照してください。

 

《知識は人類の共有財産である》(“Knowledge is the common wealth of humanity”(*))

 

[序]

国際ディジタル地球年(eGY)は、国際学術会議や世界情報社会サミット他、数多くの機関と同様、知識は人類の共有財産であると考えます。私たちには、現在および後の世代に対し、ディジタル情報の持つ豊かな可能性を実現するための戦略を構想し実行する責任があります
この
21世紀から先、ディジタル情報の利用および情報統合と知識発見の新技術は、世界中の社会の自由で生産的な発展に貢献すると予想されます。分野間にまたがる莫大で、しかも不断に増加しつつあるディジタル情報を自由に使えるようにすることは、人類の生存に影響する複雑な地球システムを理解し、問題に対処するための鍵となります。

[地球科学においては他の分野と同様、次のような懸案があります]

  1. データへのアクセス
    地球システムのデータと情報は、分野をまたがる自由なアクセスを可能にする方法により、電子的に利用できるようにされるべきである。

  2. データの公開
    地球システムに関するデータの所有者、管理者および作成者は、知的財産権と情報セキュリティの制限は守りつつも、ディジタル情報を全世界と分かち合えるよう協力すべきである。

  3. データについての解説
    地球システムのデータと情報の提供者および利用者は、複数の情報資源にまたがる取り扱いを可能とし、また、それらの間の関連を見つけることができるよう、データ構造と内容および付帯情報を共有すべきである。

  4. データの存続
    地球システムについてのデータと情報は、現在および未来においても自由に使えるよう、ソフトウェアとハードウェアの両方に対し、独立な形式で保存されかつ受け継がれなければならない。

  5. データの救出
    消失の危険にさらされている重要な地球システムのデータを見つけて救出し、継続的にアクセスできるように務める必要がある。

  6. 分野間の標準化と協同
    国際協同により、分野間にまたがったデータを取り扱えるようにするために標準化すべき点を特定し、開発して使用するべきである。

  7. 情報と利用技術の普及
    最新の情報技術と通信手段を持つ社会は、情報とその利用から隔絶された人々と地域をなくすことに寄与すべきである。

  8. 教育と一般社会への啓蒙
    人類の生存に大きな影響のある地球システム現象を理解し、対処できるようにするため、地球システムの情報は、あまねく学生、科学者、政策決定者および大衆に伝えられるべきである。

(*) Adama Samassekou, Convener of the UN World Summit on the InformationSociety.


1.  eGYの目的と背景

地球科学の推進には、国際共同による地球観測とデータの自由な交換が不可欠である。1957-1958年に実施されたIGY(International Geophysical Year: 国際地球観測年)では多岐にわたる観測が世界各国の協力で実施され、大量のデータが取得された。国際的なデータ交換を進めるため、同時に世界資料センター(WDC: World Data Center)組織が国際学術連合(ICSU)の下に設立された。IGY終了後も多くの観測活動は継続され、WDCを通したデータ交換が行われてきた。図1は、その一例として、地磁気世界資料センター・京都に地磁気データを提供した観測所の数を、年毎にアナログ記録とディジタル記録に分けて表示したもので、1957年の急増は、IGYの果たした役割が如何に大きかったかを示している。

 

1:データ提供観測所数の変化

 

1980年代までは郵送によるアナログデータの収集と交換が主流であったが、1990年代にはディジタル観測が主流となり、最近ではネットワークによる交換が一般的となった。しかし、概して僻地で行われる大量の地球物理学的観測データをネットワークで収集し、データ処理とデータベース化を迅速に行うには、現在でも多くの解決すべき問題がある。また、宇宙空間で多種多様な観測を行う人工衛星や、地球物理各分野のデータおよびモデルを集めて解析する学際的分野、あるいは、総合的解析では、多種類のデータを同時に取り扱う必要があり、データの利用システムもIT技術だけではなく、データポリシーを含めて新たな国際標準を開発・導入する必要がある。

IGYから50年となる2007-2008年を契機として、IPY(国際極年)IHY(国際太陽年)などが計画されている。その中で、IT技術を駆使してデータの収集と交換、利用についての現代化を図るeGYは、分野をまたがって、かつ、国際的に推進するためにIAGA(国際地球電磁気超高層物理学協会)を中心に提案された国際共同計画である。


2.  eGY国内委員会委員リスト

氏名 所属 専門分野
芦野 俊宏 東洋大学・国際地域学部 情報科学
阿部 文雄 名古屋大学 太陽地球環境研究所 宇宙物理
家森 俊彦 京都大学 大学院理学研究科 地球電磁気学・超高層物理学
石井 守 情報通信研究機構 電離圏・熱圏力学
上出 洋介 名古屋大学 太陽地球環境研究所 太陽地球系物理学
歌田 久司 東京大学 地震研究所 地球電磁気学
岡野 博文 海上保安庁海洋情報部 海洋学
荻野 竜樹 名古屋大学 太陽地球環境研究所 スペースプラズマ物理
笠原 禎也 金沢大学 工学部 電波情報工学
門倉 昭 情報・システム研究機構 国立極地研究所 磁気圏物理学
河野 英昭 九州大学 理学部 磁気圏物理学
北本 朝展 国立情報学研究所 情報科学
木戸 ゆかり 海洋研究開発機構・地球内部変動研究センター 地球物理学,海洋底地球物理学
小出 孝 気象庁 地磁気観測所 大気科学
桜井 隆 自然科学研究機構国立天文台 太陽物理学
佐納 康治 朝日大学 経営学部 科学史
篠原 育 宇宙航空研究開発機構 宇宙空間プラズマ物理学
竹田 雅彦 京都大学 大学院理学研究科 電離圏・熱圏物理学
田中 秀文 高知大学 教育学部 古地磁気学
坪井 誠司 海洋研究開発機構・地球内部変動研究センター 地震学
中村 雅夫 情報通信研究機構 宇宙プラズマ・磁気圏物理、宇宙環境工学
西谷 望 名古屋大学 太陽地球環境研究所 超高層物理学
能勢 正仁 京都大学 大学院理学研究科 地球電磁気学
橋本 武志 北海道大学 理学研究科 地球電磁気学
林 泰一 京都大学防災研究所 気象学
日置 幸介 北海道大学・理学研究科 宇宙測地学・地球惑星内部物理学
三澤 浩昭 東北大学 理学研究科 惑星電磁圏物理学
道田 豊 東京大学海洋研究所 海洋物理学・海洋データ管理
村田 健史 愛媛大学 総合情報メディアセンター 宇宙情報工学
山崎 俊嗣 産業技術総合研究所 古地磁気学
山本 衛 京都大学 生存圏研究所 超高層物理学
湯元 清文 九州大学 宙空環境研究センター 太陽地球系物理学
吉川 顕正 九州大学 理学研究院 電磁圏物理学
余田 成男 京都大学 大学院理学研究科 気象学
亘 慎一 情報通信研究機構 太陽地球系物理学
 

 


3.  日本学術会議・eGY小委員会 委員リスト

氏名 所属先 備考
上出 洋介 名古屋大学STE研究所・客員教授 IAGA小委員会・委員長
渡邊 堯 名古屋大学STE研究所・客員教授 WDC小委員会委員長
湯元 清文 九州大学宙空環境研究センター・教授 STPP小委員会委員長
佐藤 夏雄 国立極地研究所・教授 IPY小委員会委員長
荻野 龍樹 名古屋大学STE研究所・教授 CAWSES関係
小出 孝 気象庁地磁気観測所・課長 気象学・気象庁データ関係
道田 豊 東京大学海洋研究所・助教授 海洋学情報関係
日置 幸介 北海道大学大学院理学研究院・教授 測地学情報関係
山崎 俊嗣 産業技術総合研究所地質情報研究部門・研究グループ長 地質情報関係
坪井 誠司 海洋研究開発機構地球内部変動研究センター・
プログラムディレクター
地震学情報関係
村田 健史 愛媛大学総合情報メディアセンター・助教授 URSI情報関係
芦野 俊宏 東洋大学国際地域学部・教授

CODATA関係

石井 守 情報通信研究機構宇宙環境計測グループ・研究マネージャ GEOSS関係
篠原 育 宇宙航空開発研究機構 宇宙科学研究本部 宇宙科学情報解析センター・助教授 宇宙科学情報関係
福井 弘道 慶應義塾大学 グローバルセキュリティ研究所・教授 Digital Earth関係
家森 俊彦 京都大学大学院理学研究科・教授 eGY国内委員会関係

 


4.  国際的動き

(1) CODATA-20 Beijing, Oct 23-25, 2006にeGYの セッションが開設されます。
     アブストラクト投稿締め切りは、4月17日です。
     以下は、eGY Secretary, Dr. Bill Peterson からの案内です。 

 The 20th International CODATA Conference will be held in Beijing, China, Ocober 23-25, 2006. (http://www.codata.cn/2006/index.html)

eGY is proposing sessions on Virtual Observatories, Best Practices, Data Mining, Data Integration and Knowledge Discovery, and Steps towards a System of Systems at this meeting. eGY Participants are encouraged to attend and participate in this meeting. The deadline for abstract submission is SOON....April 17.

                       Bill Peterson
                      eGY Secretary

Symposium abstract: The Electronic Geophysical Year, 2007-2008 (eGY) uses the 50-year anniversary of the acclaimed International Geophysical Year to advance open access to geoscience data, information, and services. This symposium will cover the forward-looking central themes of eGY – innovative ways to manage and extract knowledge from data, the challenges of developing Virtual Observatories, pathways to encourage adoption of better or best practices, and progress towards a Global Earth Observing System of Systems, and a demonstration of GEOSS capability. The Symposium will be structured as four formal sessions of invited speakers and a workshop to explore ways forward and planning for a demonstration project linking diverse data from different World Data Centres.


5.  国内委員会としての活動

  • eGY国内委員会の設置:2005年秋に、日本学術会議第4部会地球電磁気学研究連絡委員会(当時)の下にあった地球電磁気・超高層大気データ問題小委員会のメンバーが中心となって、eGY国内委員会を設立した。当面の委員長として、当時地球電磁気学研究連絡委員会幹事をしていた家森俊彦委員が選出された。改革により再編成された日本学術会議の中でのこの委員会の位置付けは現時点では未定。なお、国際的には、上出洋介委員が、IAGA Executive Committee の委員として、eGYGeographical Representativeを務めている。

  • 科学研究費(企画調査)への応募: 平成18年度の活動推進のため、科学研究費(一般C(企画調査))に、「国際ディジタル地球年(eGY)の推進」という課題で応募した。

  •  2006年シンガポールAOGS(アジア−大洋州地球科学会)に、eGY関連セッションとして、IWG07 "Electronic data collection and use of real-time database in eGY"を提案した。

  • eGY国内委員会のホームページを開設した。(20063)

  • 日本地球惑星科学連合2007年大会においてeGYブース展示に参加した。ポスターはここにあります。(20075)

  • AOGS2007においてeGYブース展示に参加した。ポスターはここにあります。(20077)


6.  関連する研究会・国際会議等

会議名:          AOGS 2006 (http://asiaoceania-conference.org/)
セッション:      IWG07: Electronic data collection and use of real-time database in eGY
日時:              200679-14
場所:              Suntec Singapore International Convention & Exhibition Centre, Singapore

会議名:          EGU General Assembly 2006 (http://meetings.copernicus.org/egu2006/)
セッション:      US4: Better, or Best, Practices for Virtual Observatories and Distributed Data Systems
日時:              200642-7
場所:              Vienna, Austria

会議名:          eGY General Meeting
日時:              2006313-14
場所:              CU/LASP, off-campus in the research park, 1234 Innovation Drive, Boulder, Colorado


7.  リンク

記号

eGY (electric Geophysical Year): http://www.egy.org/

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IPY (International Polar Year): http://www.ipy.org/

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IHY (International Heliophysical Year): http://ihy2007.org/

記号

IYPE (International Year of Planet Earth): http://www.yearofplanetearth.org/

記号

IGY+50: http://www.igy50.net/

記号

GEOSS (Global Earth Observation of System of Systems): http://www.epa.gov/geoss/

記号

International Symposium: Fifty Years after IGY - Modern Information Technologies and Earth and Solar Sciences -: http://wdc2.kugi.kyoto-u.ac.jp/igy50/